大学の入試広報|業務内容とは?

大学入試広報の仕事

この記事では、大学の「入試広報業務」について紹介しています。

どんな仕事なの?興味ある!という方の参考になれば幸いです。

こんな方のお役に立てれば・・・
■大学の入試広報の仕事に興味がある
■大学職員への就職・転職を検討している
■大学の入試広報業務が知りたい

目次

大学「入試広報」の主な業務内容

大学の「入試広報」業務は、大きく4つに分けられます。

入試広報って何するの?

  1. 渉外活動
    高校・予備校訪問
  2. 広報活動
    イベントの企画、媒体での情報発信
  3. 対外事務
    外部に公表する情報・データの集計
  4. 入試企画
    入試日程や入試問題の企画・運営

大学によっては、入試業務と広報業務が分かれています。

渉外活動

高校や予備校の進路指導担当の先生を定期的に訪ねて情報交換を行います。
(基本的に事前にアポイントをとります)

一般企業の「営業」をイメージしていただけると分かりやすいかと思います。

高校側からすると、大学関係者の訪問は時間もとられる上に、訪問頻度や訪問大学数も多いため、なかなか大変です。

そのため、訪問時には必要最低限の情報を簡潔に伝えると同時に、相手側にもメリットがある時間にする必要があります。

何を伝える?

  • 大学の特徴や強みをPR
  • 開催が近いイベントの告知
  • 最新の入試情報の共有
  • 在学生(高校の卒業生)の近況報告
  • 受験・入学の報告・お礼

何を聞く?

  1. 関連学部の志望状況
  2. 推薦枠(指定校)の希望

広報担当エリアや担当高校が決められている場合が多いです。
営業や接客の経験がある方は、コミュニケーション能力や交渉能力も存分に活かせるでしょう。

広報活動

主に受験生(高校生)やその保護者に向けて大学の魅力を広くPRする活動です。

大きく分けて3つの業務があります。

  1. 受験生向けイベントの企画・運営
  2. 広報ツールの企画・制作
  3. 各種媒体での情報発信

受験生向けイベントの企画・運営

受験生に大学のことをよく知ってもらうために、各種イベントを企画・運営します。

オープンキャンパス入試説明会では、受験生や保護者に実際に大学へ来学してもらい、大学の学びや施設の特徴を身をもって体感していただきます。

また、授業体験入試対策講座など、受験生に役立つイベントも随時開催します。

イベント当日も大仕事ですが、イベント開催までも、業務が盛りだくさんです。

  • 教員・職員のスケジュール調整
  • イベント日程の決定
  • 内容の企画検討
  • 展示物・ツールの企画制作
  • グッズの企画制作
  • 開催場所・施設の交渉
  • 人員の配置計画
  • イベント告知

大変なぶん、達成感は大きい業務です。

広報ツールの企画・制作

大学のことを視覚的に伝える、各種ツールを企画・制作します。

  • 大学パンフレット
  • 入試関連HPコンテンツ
  • ポスター
  • 広告
  • チラシ
  • DM
  • 入試概要冊子
  • 学生募集要項冊子

実制作は制作会社や外部のデザイナー等に外注する場合が多いです。

制作会社やデザイン、マーケティング、広報系の企業から転職すると「強み」として経験を生かすことができます。

各種媒体での情報発信

旬な情報やトピックスを定期的に情報発信します。

どこで発信するの?

  • HP
  • 大学情報誌
  • 新聞(紙/WEB)
  • ネット媒体
  • SNS

何を発信するの?

  • 大学の基本情報
  • 学部・学科・教員など学びの特徴
  • 各種イベント告知
  • 旬なNEWS
  • 在学生・卒業生の活躍
  • 入試に関する案内

近年は多くの大学がSNSを積極活用し、発信を工夫していますよね。
各種広報ツールやSNSには受験生の年代に近い感性が求められることも多く、若手も力を発揮しやすいです。

対外事務

「入試広報」業務は、華やかな印象があるかもしれませんが、実際はそんなことはありません。
当然コツコツとした事務業務もありますし、ひたすらデータと向き合ったりもします。

  • 資料請求者への発送
  • 問合せ対応
  • 入学願書の整理・入力・管理
  • 受験者情報の管理
  • 受験関連データの集計
  • 外部公開用データの作成

入学願書や受験者のデータは、当然慎重に取り扱う必要があります。

また受験・入試に関する集計データは、外部の情報誌やネット媒体に掲載され、受験生をはじめ広く公開されます。大学の価値にも影響する重要なデータです。

入試関連業務では数値データを大量に扱うため、エクセルや数字に強くなければ、少し苦労するかもしれません。一方で、データや情報処理に強い方は、得意分野を生かすことができます。

入試企画

入試日程や入試の様式、試験問題の企画・運営、入試当日の運営管理まで行います。

入試日程は、他校の入試日との兼ね合いも考慮し、毎年慎重に決定されます。

実際の試験問題は、教授や教員で構成された作問委員会でオリジナルの試験問題が制作されます。

問題ミスがないよう、確認作業も慎重に行われます。

入試問題の採点は、マークシートの場合は、機械で採点が行われます。

入試は受験生の将来を決める非常に重要なイベントです。入試当日は些細なミスも許されないため、独特の緊張感があります。

大学の入試広報の目的

大学の入試広報業務の目的とは、何でしょう。

広報活動の目的

受験生や保護者、広く学外に

  • 魅力的な大学だ
  • この大学を受験したい
  • この大学で学びたい
  • 信頼できる大学だ
  • 安心して子供を進学させられる

と感じていただき、
実際に受験・入学してもらうこと。

そして、入学前と入学後のギャップがないよう、
充実した大学生活を送ってもらうこと。

さらには、卒業後に大学で学び得た知見を生かし、
目指す未来で活躍してもらうこと。

これらが、大学入試広報の目的です。

私立大学では、受験者数や入学者数が経営に直結するため、入試広報活動はかなり重要なのです。

いかがでしたでしょうか。
大学の入試広報業務について、なんとなくイメージが湧いたでしょうか。

「広報活動」においては、伝えたい情報を、正確に・わかりやすく・魅力的に伝えるために、情報整理・レイアウト・キャッチコピー・デザインなどを入念に実施検討する必要があります。

そして、

発信する媒体や発信するタイミングも重要です。

大学の入試広報活動におすすめの媒体

次の記事では、
大学の入試広報における広報活動におすすめな媒体である「Googleビジネスプロフィール」の活用方法について紹介したいと思います。


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この記事を書いた人

デザインや書きものしてます 。
フリーで広報関係の仕事に携わっています。紙やWEBの企画・デザイン、取材・ライティング、WEB関連の集客支援など。「伝わるデザイン」「伝わる言葉」を心がけています。

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