この記事では、大学の事務職員からの転職を考えている方や、フリーランスとしての働き方を検討している方に向けて、
大学や企業へ出勤せずに、在職中の仕事をフリーランスとして在宅で続ける方法を、ご紹介しています。
大学の事務職員が、フリーランスになることは可能?
大学の事務職員が、在職中の仕事を続けながらフリーランスになることは可能です。
これは、企業に属する社員でも、基本的には同じだと思います。
コロナを機に、企業から“フリーランスへの転職”を検討している方も多いのではないでしょうか。
何か参考になればと私のケースを記事にしてみます。
こんな方のお役に立てれば・・・
■大学の事務職員の仕事が好き&興味がある
■転勤などで現職を退職しないといけない
■今後、フリーランスとして働きたい
■近い将来、転職を検討している
■子育てや介護などを理由に在宅で働きたい
■副業やパラレルワークに興味がある
大学事務職員からフリーランスになるきっかけ
私は2020年までの約4年間、関東圏の私立大学で、大学事務職員(正規職員)として働いていました。
部署は、在学生の生活面をサポートする「学生課」を経て、高校生に対して募集広報活動を行う「入試広報課」に所属していました。
2021年以降は、フリーランスとして活動しています。
きっかけはコロナウイルス
大学職員からフリーランスになったきっかけは、コロナウイルスを発端とする夫の転勤でした。
転勤が発覚したのは2020年春。初めて話を聞いた日の一週間後には、旦那はもう関西へ転勤・転居することが決まっていました。
夫の転勤と妻の選択肢
本当に寝耳に水・・・!!!
妻である私も、今後のことを考える必要がありました。
そもそも夫について行く?
一般的に、夫の転勤が決まった場合の妻の選択肢は・・・
❶夫について行く
❷夫について行かない
私の場合、約半年の別居期間を経て、最終的に❶を選びました。その理由は・・・
●地元は関西なので転居=帰郷
●子供がいないので転校などの心配は不要
●持家ではなく賃貸なので身軽
●単純に旦那と一緒に暮らしたい
こんな感じでしょうか。
でも転勤を知らされた当初は、正直落ちこみました。
なぜなら私は当時住んでいた街が好きでしたし、関東に住んだ約5年間で素敵な出会いもありましたし、何より大学でのお仕事にやりがいを感じていたためです。
希望していた部署に異動した直後だったんです・・・
転居後、仕事はどうする?
急に転勤が決まった夫も大変ですが、旦那の転勤について行く妻も色々大変です。
特に新しい土地で仕事をどうするかは大きな問題ですよね。
私の場合、仕事については以下の選択肢がありました。
❶異動・・転居先近くにグループ校がある
❷転職・・正社員・契約社員・パート・アルバイト
❸フリーランスになる
❹専業主婦になる
転勤族の夫をもつ30代女の転職は厳しい
一から新しい企業に正社員で雇ってもらえたら良いですが、正直なところ、30代半ば女性の正社員雇用は厳しいのが現実です。
さらに夫が転勤族の場合、企業は重要な仕事を任せにくく、正社員雇用が敬遠される場合もあります。
従って夫の転勤によって、妻が築いてきたキャリアを諦めるケースがあるのも事実です。
(ちなみに私は、大学で働く以前は別の業界で働いていて、旦那(当時未婚)の転勤を機に、当時働いていた会社を辞めた経緯があります)
私の場合、ありがたいことに大学から❶グループ校への異動(正規職員)もご提案頂きました。
正直なところ、大学職員の給料や待遇は良かったので、転居後も大学職員を続けるメリットは大きかったです。
しかし、私は当時在籍していた部署での仕事内容にやりがいを感じていたため、グループ校では仕事内容が大きく変わる点や交通の便の悪さを考えた結果、❶は、お断りすることにしました。
大学の事務職員がフリーランスになる方法
大学から提案してもらった新しい働き方
もう一点、大学からご提案頂いた方法により、
結果的に、私はフリーランスになることになりました。
それが「業務請負契約」でした。
業務請負契約とは?
“業務請負契約”とは「業務委託契約」の一つで、特定の企業や組織、団体に属さずに個人で仕事を請け負う「働き方」で簡単に言えばフリーランスです。最近増えてきていますよね。
私の場合も、現在は大学に籍はなく、個人で大学の仕事を請け負っている形となります。
フリーランスでも在職中の仕事が継続できる
これにより、私は「退職」はしたものの「業務請負契約」を結び、フリーランスとして、在職中に携わっていた仕事の一部を続けています。
「業務委託」とは、企業が自社の業務の一部、または全ての業務を外部の企業に依頼することです。
https://af.moshimo.com/af/www/cashback/detail?pr
「委託」とは、業務などを他者に依頼すること全般を指し、アウトソーシングとも呼ばれています。
請負契約の特徴は、「成果物の完成」を約束する契約であり、契約書によって定めた「期限までに」「仕事を完成し、成果物を納めてもらう」ことに対して報酬を支払うという点です。
https://www.dodadsj.com/content/200904_contract/
請負の注文会社は完成までの工程や作業方法などについて、その業務を請け負った会社および個人に指示が出せないことも特徴です。つまり、成果物によってのみ仕事の完成が判断され、その途中の工程や作業については、原則として関与できないのです。ただし、実際に仕事を進める個人が働く場所は問いません。
https://www.dodadsj.com/content/200904_contract/
前職で携わっていた仕事の一部を続けているという点で、フリーランスの中でも少し特殊なケースかもしれません。
出勤せずに大学事務職員の仕事ができる理由
大学の事務職員が、業務請負契約を結んで大学の仕事を続けるというケースは、私が働いていた大学の場合、グループ校含めて初めてでした。
私が業務請負契約を結べた理由は、主に以下の条件が揃ったためだと考えます。
❶在宅でもできる仕事だった
❷コロナによりリモートワークが普及していた
❸大学側にもメリットがあった
業務委託契約を結べた理由については、別の記事で詳しく書こうと思いますが、とにかく条件が揃ったことで、私は新たな地でも、大学の仕事を続けられています。
柔軟な対応をご提案頂いた大学には、とても感謝しています。
パラレルワーク的に収入の分散化
現在は、大学の仕事を在宅で続けながら、フリーランスとして個人の仕事も兼務しています。
スキルを高めるための仕事
大学の仕事に対するスキルを高めるために、ある企業で働かせてもらっています。
本来、通信講座のように講座代を払って学ぶような内容を、アルバイトのような形で時給を頂きながら、実践的にスキルを高めることができ、学んだ内容を大学の仕事に還元できるのでとても充実しています。
このような働き方は企業の正社員だとなかなか難しいと思います。
クラウドソーシングも活用
クラウドワークスやCraudiaクラウディア、ランサーズなどのクラウドソーシングにも登録して、仕事をしています。
他にも個人としての仕事は複数していて、大学の仕事と個人の仕事を兼務することで、収入の分散化を図っています。
大学の事務職員からフリーランスになって
フリーランスには、当然メリットだけでなくデメリットもありますが、私にはとても合っていると思います。
大学職員は、フリーランスと結び付きにくい印象があり、私自身もコロナによって旦那の転勤がなければ、まさか自分がフリーランスになるとは思ってもいませんでした。
業務請負業契約がフリーランスの第一歩
この記事で特にお伝えしたかったことは、大学職員でも条件さえ揃えばフリーランスになれるということ。もちろん、どのような業種・職種でも。
そしてフリーランスになるために「業務請負契約」は、とてもおすすめだということです。
業務請負契約がさらに普及することで、多くの方がフリーランスとしての新しい働き方にチャレンジできるはずです。
今後、業務請負契約で大学のどのような仕事をしているかや、個人の仕事内容などを詳しく書いていきたいと思います。
コメント